Research topics

<現在進行中のプロジェクト>

・膵β細胞のダイレクトリプログラミング

任意の体細胞からインスリン産生細胞を作り出すダイレクトリプログラミング技術について、そのゲノム制御原理を解明する研究を進めています。

・ミトコンドリアゲノム進化

ATP8遺伝子に特徴的な変異を持つシロアゴガエル(Polypedates属)に注目し、ゲノム・トランスクリプトーム・プロテオームを駆使した研究を進めています。

・遺伝子発現制御の揺らぎと進化

ツメガエル胚における全遺伝子の発現量の揺らぎを定量化し、実験群間でのばらつきや種内系統間でのばらつきと相関すること(環境応答と進化応答)を見出しました。現在論文化に向けて準備中です。

<休眠中のプロジェクト>

・繊毛遺伝子クラスターの意義

GLIS1/3の遺伝子進化を調べる中で、左右相称動物に進化的に保存された繊毛遺伝子クラスターを発見し、報告しましたが(Yasuoka et al., 2020, Mol. Biol. Evol.)、このクラスターが持つ機能的意義は全くわかっていませんので、いつか解明したいと考えています。

・脊索の発生進化

脊索動物を特徴づける支持器官「脊索」の進化について、遺伝子制御ネットワーク、形態形成機構に注目した研究を進めてきました。ツメガエル胚を使って、脊索の分子マーカーである高硫酸化ケラタン硫酸の生合成経路を明らかにしましたが(Yasuoka, 2023, Front. Cell. Dev.)、その他の脊索細胞特徴的な細胞構成因子の形成機構およびその進化についても今後研究したいと思っています。Brachyury遺伝子の機能分化については長らく論文準備中です。

<過去のプロジェクト>

・シュペーマンオーガナイザーの進化

・サンゴの遺伝子機能解析

サンゴの受精卵に対する顕微注入法を独自に開発し、脊索動物の中胚葉マーカーとして知られるBrachyuryの遺伝子機能阻害に成功しました。さらに機能阻害胚を用いた遺伝子発現解析により、中胚葉を持たない二胚葉動物のサンゴにおいて、Brachyuryは外胚葉の縁に発現して内胚葉との境界を維持する役割をもつことを明らかにしました(Yasuoka et al., 2016, Current Biology)。

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